イネの交配
私達の圃場では、8月中旬~9月上旬にイネが出穂(花を付け穂がでること)します。
イネの花を見たことがありますでしょうか?
これはイネの頴花が開き、雄しべが飛び出している写真です。
イネは風媒花で、風が吹くと雄しべから花粉が散布され、頴花の中の雌しべの柱頭に付着します。
イネの穂は、43度のお湯に7分浸けると花粉だけが死滅します(温湯除雄と言います)。
温湯除雄後、頴花の上半分をハサミでカットしていきます。
こうすることで、花粉が雌しべの柱頭に付着しやすくなります。
除雄して頴花をカットした株(母本)を花粉親(父本)の穂に近づけて、花粉親の穂をそっと揺らすと花粉が落ち、母本の柱頭に付着します。
交配が終わったら、他の花粉が付着しないようにカバーをかけ、何時に何と何を交配したかを記入して、種子が実るまで待ちます。