私たちの研究成果がPNASに掲載されました

私たちの研究成果が、2023年1月17日付で米国科学雑誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」電子版に掲載されました。

この研究は、アフリカの栽培イネが芒(のぎ)を失った理由について調査し、アジアとアフリカで異なる遺伝子の選抜が起きたことを解明したものです。名古屋大学、東北大学、岡山大学、九州大学、福井県立大学によって行われました。

【発表のポイント】

  • イネの芒(のぎ)は種子先端に形成される突起状の構造物で、野生イネでは自然状況下において種子の拡散や種子の保護に役立っている。
  • イネはアジアとアフリカの2地域で独立に栽培化されたが、どちらの地域のイネでも芒は栽培化の過程で失う方向に選抜された。
  • アジアイネとアフリカイネでは異なる遺伝子が選抜されることにより、芒喪失という共通の表現型を達成することができた。

>> プレスリリースはこちら(名古屋大学 研究成果発信サイト)

>> 論文はこちら Regulator of Awn Elongation 3, an E3 ubiquitin ligase, is responsible for loss of awns during African rice domestication.(PNAS)

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